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外反母趾って、靴だけの問題?

いつも外反母趾の部分が痛い

腰痛やばね指などの症状もありましたが、なにより足(母趾のつけね)が外反母趾になってしまって常に痛いということで来られた女性Sさん。
やはりそれまでは病院へ行って、レントゲンを撮ったりリハビリをやったりしていましたが、結局、「これはもう治らないよ」と言われたらしいのです。

まぁしかし、治らないと断言してしまうのも、いかがなものでしょう・・
説得性の強い画像診断の、罪なところかもしれません。
ビジュアルで見ますと、「これはもう治りようがない」と思ってしまうのでしょうか。

ただ実際には、なにをやっても常に足が痛いという状況は変わらず、その後も治療には行っていたらしいのですが、電気を当てたりするくらいで、症状はまったく変化がなかったそうです。
しかも、外反母趾というのは保健適用外で、1回1万円(!)もするらしいです。
私もちょっとめまいがしました。

痛いところにさわらない

からだを拝見しますと、けっこう歪みがあります。
まず、骨盤の左右の位置が違います。
それから仙腸関節(せんちょうかんせつ)も。
また、肩も左右のバランスが違います。
どういうことかと言いますと、これは重心が狂っているのですね。

ただしどのような症状でも、あわてて痛いところにさわらないことです。
なぜかといいますと、患部というのは、およそどこかのアンバランスが症状として露呈した結果に過ぎないからです。
私は外反母指のところはさておいて、足の部分から骨盤の調整、あと意外かもしれませんが頭部、そしてからだの重心の調整に終始しました。

終わってから起きてみてもらいますと、Sさんはまず、立ったときの安定感があると言います。
からだの正中線に、軸が通ったような感じですね。
肩を上下させても軽くなったとのことです。
ばね指もかなりなくなっています。
ばね指も、肩や肘のアンバランスなどから起こっていることが多いからでしょう。

で、それでは足の痛みはどうですか?と聞き、確認してもらいました。
そうしたらSさんは、「エーッ!」と声を上げ、「痛くない・・???」

私は外反母趾のところは1回もさわっていません。
でもこのことに、にわかには納得できないようで、Sさんは「どうした治ったのか?」と迫ってきます。
「超能力でも使ってるのではないか」ともおっしゃいますが、確かに押す、揉む、バキッとするなど、一切やってません。そっと手を当ててるだけです。

からだは反応すると自発的に自己調整をしますので、私はただ、その導きをしているだけと言ってよいでしょう。
ですからそっと手を当てるだけで充分で、なぜそれでよくなるかは、もう神さまに聞いていただくしかなくなります・・・

ただ、ひとつ言えるのは、靴が窮屈だとかヒールが高いからつま先に圧迫がかかるとかだけのモンダイではなく、股関節からヒザ、足首のラインで不整合が起こり、その微妙に狂った角度がつま先にしわ寄せが行ったことによる症状が外反母指だということです。

で、これは実は、本当は頭部の詰まりから来ていることが非常に多いという気がしています。
もしも高いヒールや窮屈な靴を履いている方がすべてなっていたら、女性はみんな外反母趾です。
先に述べた角度、これが調整されたから治ったのです。
いずれにしましても、いつも足が痛いのは辛いですよね。
早くに治ってよかったです。

仮にもしも、それでも痛みが残っている場合、患部にかかっている直接の圧迫を取り除くことも必要になってきます。
それと、そもそものお話でもありますが、できるだけハイヒールなどは敬遠した方がよいでしょう。
もちろん、どうしてもハイヒールがお仕事に必要な方もありましょう。

また別項(「頭のブラックホール」)でも、頭部のこわばりから来ている外反母趾のケースをご紹介しています。

横浜市戸塚区 整体 愉和 清水