うつ病などの精神疾患の多くが、実はからだのモンダイが大きいのではないかと、実は私は思っているんです。
なぜかといいますと、からだのありように特徴があるからです。
ところで、そのような病に苦しんでいる方は、肩こりなどの症状もあったりはしないでしょうか?
鬱と肩こり、この一見、なんの関連もないような症状が、ホントはとても密接につながっています。
特徴というのは、肩こりもそうですが、とりわけ首のコリです。
首(頸椎)はとても大事な場所で、首から下の神経すべてを束ねています。
また、生命維持装置である頭部への血流、栄養の送還もおこなっていますので、ここがスムーズでないと、さまざまに不具合が出てきてもおかしくありません。
首が凝って流れが妨げられますと、頭部での栄養が不足しがちになります。
ということは、精神活動が滞りがちにもなってきます。
そうなりますといきおい無気力にもなり、これが積み重なりますと、「鬱病」という症状を呈するようになるわけです。
上記に挙げた特徴、精神疾患の起こる元となっている箇所は、経験的には胸椎(きょうつい)の1番あたりであることが多いです。
からだを拝見しますと、鬱まではいかなくとも、落ち込んだり、無気力になりがちな状態であることが見て取れることがあります。
ご本人にそのことを尋ねますと、たいがいは当たっていて、「なんでわかるの?」と言われるのですが、それはもうからだがすでに告白していることなのです。
結論から言いますと、そこをほどきますと、卓効があることが多い。
早い方では、一回操法をおこなっただけで改善してしまったというケースもありました。
一回とはいわないまでも、おおよそは早い段階で変化があります。
これで変化がなかったり、ほどいてもほどけなかったりする場合、別の離れた箇所からテンションがかかっていることもあります。
経験的には、足の古傷からきていることもありました。
この場合はそちらも調整することが必要になってきます。
ただし、更年期鬱の場合、難しいこともありました。
薬をたくさん飲んでおられたり、またホルモンバランスの関係もあるからではないかと思います。
鬱病だけではなく、ほかの精神疾患にも効果を確認していますが、統合失調症の場合は頸椎1、2番の問題もありそうです。
このあたりは、これからの課題です。
もうひとつは、からだの問題だけではなく、心理的なトラウマをかかえている場合は、やはりそこにもアプローチすることが必要でしょう。
最後に、とても大切なことは、いかにして首が凝るようになったか、その経緯を検証し、それに適った調整をするということです。
胸椎1番をはじめ、首が凝るような原因となる歪みが残っているかぎりは、いくら投薬しても鬱(うつ)病は再発するおそれがあります。
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