足底筋炎は、まずどうにも足の裏が痛い。
気になって仕方がないというレベルを超え、歩行に支障を来すことさえあります。
スポーツをやる方に多いという印象もあるかもしれませんがこれは、スポーツのやり過ぎなどなくても、起こります。
歩くことそのものが辛い、これはたしかにシンドイですよね。
長いこと、痛みをガマンしてきたTさん、耐えきれず愉和にお越しになった次第。
足底筋膜炎の痛み以外になにか症状はありませんか?と尋ねますと、特別ありませんとのお答え。
いやいやそんなことはないでしょう。
気になるのは足なので、他はあまり視野には入って来ないのですが、実はその他の症状も重要なヒントになるのですヨ。
で、よくお話を聞いてみると、細かく言えばTさんの症状はそれだけではありません。
からだ全体の筋肉のつきかたが違う、とのこと。
こっちはシンドイとかそういうのはないのですが、昔からなんとなく気になる程度のものでした。
ぶっちゃけて言いますと、これは、からだの左右の張り方が違うのです。
どの筋肉かといいますと、これは背筋(せすじ=脊柱起立筋)で、これはよく背筋(はいきん)などという言葉で表現されています。
果たしてこの、足の痛みと、筋肉のつき方の違いと、これは別のものでしょうか、それとも同じものでしょうか?
Tさんは小さい頃、額にケガをしたり、打撲をやってきたとのことです。
ですから、筋肉のつき方が違うと感じていたのも、子供の頃からです。
ここで、ちょっと考えてみましょう。
頭が打撲やケガによって衝撃を受けますと、その場所が強張ります。
ときに、強張(こわば)るということは硬く縮こまるということです。
縮こまるということは、縮こまった分、どこかを引っ張るということにもなるわけです。
つまりTさんの場合、その頭蓋骨のこわばりから下を引っ張る事態が起こり、直近の首筋から背筋を引っ張るということになります。
その先には骨盤があり、骨盤をさらに超えて、太ももの筋肉(大腿二頭筋など)やふくらはぎ、そして足首まで達することを想像してみてください。
どうでしょう、ここまで解説をしますと、足の底のスジまで容易に引っ張ることができそうなのも、頷けていただけるのではないでしょうか?
お察しの通り、筋肉のつき方の違いと足の痛みは、まさしく同じものなのです。
ですからやるべきは、足をほぐして云々ではなく、第一に頭部の調整以外のものではありません。
Tさんは、古傷の頭が変わらないと、絶対に足も変わらないのです。
これでは、今までなにをやってもよくならないワケですよネ。
でも観察さえできれば、さして難しい症状ではありません。
足底筋膜炎の痛みがすっかり軽くなったあと、「そんなこともあるんですネ~!」とおっしゃっていましたが、実際のところは「そんなこと」だらけなのです。
いや、ほぼすべては「そんなこと」と言ってよいでしょう。
だから症状のある場所だけをさんざんいじられて、毀されてから来る方が後を絶たないのです。
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