よく、整体やカイロなどの手技療法でもそうですし、エステ方面でもよく見かけますが、「O脚矯正」ってありますよね。
私は思うんですけど、そのからだに適った骨格であれば、それをさらに作為的に操作すべきではないのではないでしょうか。
ただ審美的な要求で、足(脚)の形を変えようとするのは、ウ~ンと唸ってしまいます。
で、どんなことをやるのだろうと、ちょいとサイトを覗いてみますと、なにやら足の部分をなにかの機械で覆い、開いた足を縮めようとしている写真がありました。
・・・これは、あまりに不自然な矯正方法です。
それに、ある意味、こんなに粗雑で暴力的な矯正が効果をあげるとは思えません。
ぜひ、ユーザーの方も賢くなっていただきたい。
お金をドブに捨てるだけでなく、からだを毀すことのないよう、真実を見据えていただければと思います。
自分自身を守るために。
あるとき、2回目の施術を受けに来た女性がニコニコして、操法を受けてから、とてもからだが変わったと言います。
まァそれはよくある話なのですが・・
症状がよくなったというだけではなく、O脚が矯正されたとのことでした。
なるほど、それでニコニコしてたんですね。
O脚だった足が、何度か受けているうちにスッと伸びてきた。
こんな報告は、上記をふくめ、何度かありました。
でも特別、私はO脚をどうこうしようとしたおぼえはありません。
ただ、からだの望むように、からだの反応にまかせて施術しただけです。
しかし、なにがしかバランスが崩れていたから、重心が若干外側にズレ、それをおぎなうためにO脚となって、全体のバランスを保っていたのでしょう。
で、施術のなかで重心を中心に持ってくる調整をしたため、「O脚になる必要がなくなった」ということなのですね。
これは端的に言いますと、股関節と足首の角度の問題です。
足首が外側に向けた角度になっていますと、股関節も外側に向けた角度(いわゆる外股というのでしょうか)になってバランスをとります。
ですから、その中心にあるヒザも外側に彎曲しなければなりません。
しかし、足首や股関節の角度が整合性のある角度にまとまってゆけば、彎曲する理由がなくなるというだけのお話です。
このように、自然なバランスを調整するだけで、O脚というのは充分変わってくることもあるのです。
しかし、そのあたりの精妙な調整がなにも成されず、ただ形だけを鋳型にはめるようにして外側から圧迫するのは、なんとしてもおやめになったほうが宜しいでしょう。
・・・けっこうこのように、操法をおこなうことにより、ご本人の意を超えて、からだが整うというのはよくあります。
先日も、別の症状で何回かお越しになった方から、脚がスッと伸びてO脚がなくなったという報告をいただきました。
治そうとしなくてもO脚というのは治るんだなァと思い、それと同時に、O脚になることでバランスをとっていることもあるのだろうとも思いました。
つまるところ、私が施術でおこなうのは、そのからだにとっていちばんバランスのよい、自然の法則に適った状態にすることであって、O脚の改善は副産物に過ぎず、あくまで目的ではないのです。
横浜市戸塚区 整体 愉和 清水