甲状腺の病気が起こる原因ですが、これは甲状腺ホルモンの分泌に異常が生じることによって引き起こされる、と言われてます。
ホルモンの過多がバセドウ氏病、過小が橋本病ということになります。
わかったようで、よくわからない原因の説明ではないでしょうか?
では、なぜホルモンの分泌に異常が生じてしまうのか、というお話ですよね。
ところがこれが、なかなか説明してあるものに巡りあえません。
そうしますと結局、多ければ減らし、少なければ補充しようという姿勢にならざるを得ません。
でも、本当にそれでよいのでしょうか?
甲状腺というのは、位置的には、ざっくりとノドのあたりにあります。
ヒトの首の、ノドのあたりというのは、どの人でも同じだと思ってる方がほとんどでしょう。
ところが、違うのですヨ。
そのあたりも、周囲の状況に左右されます。
特に、首の骨(頸椎)の状態には大きく影響を受けます。
あとは、鎖骨の状況。
首の骨が緊張して硬くなりますと、表側のノドのあたりも緊張します。
当然、甲状腺も緊張して、こわばってしまうことは想像に難くありません。
そうしますと甲状腺だって当然のように過敏になり、機能が混乱してしまったって不思議ではないでしょう。
ではどうすればよいか。
首の骨をほぐしますか?
えっ?、どうやってほぐすんでしょう?
そんなことをしてもダメです。
なぜ首の骨が緊張しなければならなくなったか、これを解き明かすことがこそがなにより大切なのです。
原因としては、頭部に圧迫や打撲など、なにかしらのこわばりができて、そこから引っ張られてるケース、尻もちなどで骨盤がこわばり、そこから背骨を通して引っ張られてるケースなどさまざま考えられますが、これは個別のからだそれぞれによって変わってきます。
ですので、同じ甲状腺の病気でもある人は頭部、ある人は腰、ある人は手や足など、それぞれ個別のおからだによって調整する箇所はいくらでも変わってきます。
つまるところ一番重要なのは、本当の原因を突き止めることなのです。
それさえわかれば、やるべきことは具体的に見えてきます。
ただし多いのは、やはり頭部のこわばりから首の骨を引っ張られているケースです。
ですから、よくよくうかがってみますと、症状はバセドウ病や橋本病のものだけではなく、首、肩、腰や、ひどいのになると座骨神経痛までお持ちの方もおられます。
でも、それらも甲状腺の問題と別のものではないのです。
おそらくはバセドウ病や橋本病がよくなっていくのとシンクロして、それらの身体症状も解消されてゆくでしょう。
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ひとつ懸案なのは、甲状腺の病気の場合、投薬をされて久しいケースがあることです。
人工的にホルモンを補充されたりしますと、ヒトのからだというのは、「な~んだ、オレたち働かなくったっていいじゃん」と思ってしまい、みずからホルモンを製造するモチベーションを削がれてしまう可能性がある、ということです。
しかしどのみち、歪みは正しておいた方がよいでしょう。
どのケースでもそうですけど、やはりいじくられていないからだが、断然やりやすい。
横浜市戸塚区 整体 愉和 清水