Home > 症状別施術法 > よくなったためしのない慢性気管支炎

よくなったためしのない慢性気管支炎

気管支炎によいと言われるものはなんでもやってきた

幼い頃から慢性の気管支炎に苦しめられてきたMさん。

西洋医学でも東洋医学でも、気管支炎によいと言われるものはどんなことでもやってきた。
しかし気管支拡張剤をやっても、なにをやってもよくなったことはない、とのこと。

これを聞きますと、どなたであってもよほど難しい、こじれた症状と思われるのではないでしょうか。

現実的には、もうステロイド吸入をするしか手はなく、ここまでなにをやってもよくならない状況が続くと、もしかしたら原因は前世にあるのではないか、とMさんはおっしゃっていました。

ここまで思い詰められますと、格好のスピリチュアル詐欺のカモになってしまいますよねェ・・

ちなみに気管支炎の他にも肩こり、ヒザの痛み、内臓全般の不調もあるそうです。

仰向けが、すでに辛い

最初、観察をするのに仰向けになっていただくのですが、これがもうすでに辛い。
それだけでもセキが出てしまいます。
一番ラクな格好をしていただければよいので、だいぶ枕を高くして、それで大丈夫になりました。

首、背中、腿、ふくらはぎと流れを観察してゆきますと、上からずっとテンションがかかっている感じがあります。
首よりも上ですから、これは頭部のモンダイがありそうです。

案の定、Mさんは幼少の頃に頭部の打撲がありました。

ところで、実に頭部の問題というのは、これがまさに神出鬼没、どこにテンションがかかっても不思議ではありません。
仙腸関節に行けば仙腸関節炎、骨盤全般に行けば腰痛や生理痛、下部にまで及べばヒザに行ったり外反母趾になったりします。
頭部のこわばりがそのまま頭部のアンバランスを生めば顎関節症にもなったりします。
また、変形性の股関節症やヒザ関節症なども、頭部が犯人のケースは多いこともつけ加えておきましょう。

なにはともあれMさん、頭部のこわばりが胸の骨(胸骨)を引っ張っていたのでした。
参考までに胸骨は、気管支と密に連動していますので、気管支炎やぜんそくの場合、ポイントとなる観察点なのです。

調整するポイントがズレていただけ

この場合、頭に残っていた打撲の衝撃を解放してあげることこそが、一番のポイントとなります。
胸や気管支をどうこうやっても、Mさんの場合は頭が変わらなければ、絶対に気管支炎も変わらないのです。

ですので当然のこと、私が操法する場所は頭部がメインになります。
これで、初回でもずいぶんと大きくラクになったとのお話。

2回やったら他の肩こり、ヒザの症状もほぼほぼなくなり、これまで味わったことのない快適なからだになったそうです。

それはそうでしょう、アタマに打撲があってそれからはずっと、(特に)胸郭(胸のあたり)が頭部の方へと引っ張られている状態が続いたわけですからネ。
それがなくなれば、言わば生来の、滞りのないバランスに戻ってゆくわけです(ただし、古いものですので、残ったり染みついたりしている打撲の衝撃を、その後も調整していくことが重要です)。

つまりMさんは、頭部のこわばりが首の骨(背骨)を上に引っ張ってめり込ませ、結果ストレートネックとなっており、胸骨と同時に肩の筋や僧帽筋も引っ張り、そのテンションが下のヒザまで行っていたのです。
つまり慢性気管支炎も肩こりもヒザも、すべての病気・症状の原因はひとつだったというだけのことです。
こういうわかりやすいパターンは、非常にやりやすい。

ただしこれはMさんの場合で、同じ病名・症状でもまったく異なる原因のケースも当然、あります。
要は、慢性気管支炎という病気の治療法があるわけでは決してなく、ひとりひとり違うからだの観察と、それに適った調整こそが大切なのだということです。

横浜市戸塚区 整体 愉和