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膝の痛み(変形性膝関節症)が治らない

何度も通ったけれども

あるとき、膝(ヒザ)の痛みでカイロプラクティックに週に2回、3ヶ月以上通ったけれどもよくならないということで来室された方がありました、Kさんとしましょう。
病院では変形性膝関節症(炎)と言われた、とのKさんのお話。

しかし病院では回復しなかったため、カイロへ。
なんでも、施術した直後は少しよいらしい。しかしすぐに戻るとのこと。
このテのお話はよく聞きます。


ヒザはヒザだけの問題ではない

実際には初回で症状はほぼ取れたのですが、症状がなくなったら全部OKというわけではありません。
やはり、まだ出てくる気配は残ります。

Kさんの場合、カイロプラクティックの先生が何回やってもよくならなかったように、古い原因があり、症状が深く内攻していました。

深いものであればやはり症状は戻りやすい傾向もありますし、1回やってご破算にすることはちょっとムズカシイ。
バランスを整えても、長い期間に積み重なった歪みがしつこくへばりついていることがあったりするからです。

とはいえ、それでもKさんの場合は3回でほぼ間に合ったようですので、その後は、またなにかあったときに適宜、調整すればよいと思います。

ところで膝(ヒザ)というのは、足首と股関節(こかんせつ)のバランスをとり、双方の調整役をになっている関節です。
自然に考えてみましても、ヒザだけどうにかしようとしても、それはムリな相談です。
股関節、足首はセットと考えなければなりません。
また、脚の筋肉のスジの硬直もあるかもしれません。

また意外かもしれませんが、頭部のアンバランスから足が上に引っぱられ、それがヒザにテンションをかけているケースもあります。
この場合は当然ながら、頭部の調整も必要になります。
また片方の膝だけに症状のある変形性膝関節症(炎)などは、腕からのテンションが大きく関与していたりします。

このように、患部からは遠く離れたところに原因があったりすることもありますので、観察が大切なのです。

初回で症状が取れたとき、痛みはなくなったけれども、もう片一方の足とどうも感触が違うとKさんは言います。
しかも、自動運動(からだの内側から自働的に動きが出ること)が出てきました。
このような場合、やはりよほど深く内攻した歪みがあることを表現しています。

お話をうかがいますと、Kさんは剣道をやっていたとのこと。
剣道も、偏ったからだの使い方をするスポーツです。
施術によってバランスは快復しても、長い期間に渡ってつちかわれて偏りの残った部分は、変形性膝関節症(炎)にとって、やはり数回は処理しなければならなかった次第です。

膝が痛くなくなっても、すぐに動かない

特にヒザや足首の場合、どうしても日常的に使う場所ですから、とりわけその箇所は痛くなくなって軽くなったとしても、しばし慎重にしていたわるべきです。

ときには激しかった膝痛の症状がケロッと取れてしまうことがあります。
そんなときは特にご用心。
安心してガシガシ使ってしまいますと、ゆるんだ箇所に急激に負荷をかけてしまうことになります。

私は「痛くなくなった直後はできるだけ静かに」、「数日かけてなじませるように」ということを必ず言うのですが、守ってくれずに突っ走ってしまう方があります。
そうすると、逆に傷めやすくなり、過敏な状態になってしまう可能性があるのです。

すべての病気や症状に当てはまりますが、痛みがなくなったとき、軽くなったときが慎重にすべきときです。
変形性膝関節症(炎)でも、それはまったく同じです。

スポーツ選手でも、故障があるときは慎重になりますからそれ以上は毀しにくいですが、快調に飛ばしているときにケガをしますよネ。

横浜市戸塚区 整体 愉和 清水