逆流性食道炎のほとんどの方に共通することがあります。
それは、胸の骨がこわばっていること。
胸の骨として代表的なのに肋骨(ろっこつ)や鎖骨がありますが、もうひとつ、胸の真ん中に縦に伸びる骨があります。
これを胸骨(きょうこつ)と言い、読んで字の如く「胸の骨」ですね。
語弊があってもよくないのですが、「胸の谷間」と言うとわかりやすいかと思います。
胸骨というのは気管支や食道と直系でリンクしてますので、これがこわばりますと、それらに影響が出るのです。
ですから実は、ぜんそくや気管支炎も、ざっくり言えば胸骨の問題と言って過言ではありません。
おそらくはこれが、どうこわばるか、そのこわばり方の質によってぜんそくになるか気管支炎になるか、あるいは逆流性食道炎になるかが分かれてくるのでしょう。
つまりは、そのこわばった胸骨のこわばりをほどいてあげれば、逆流性食道炎は(ぜんそくや気管支炎も)よくなるというわけです。
でもここで、胸骨をどうにかしようとして、いくらいじっても、これはダメなのです。
ぜんそくや気管支炎でも、気管支拡張剤などをやっても、あまりよくなりませんよネ。
どこがどのようにして、どのような経路で胸骨にテンションがかかってきたか、という観察がなにより大切なのです。
いちばん多いのは頭部のこわばりが胸郭にテンションをかけているケース、他には手指の関節などが詰まり、そこからかかっているケース、またときにはショルダーバッグによって押し下げられた鎖骨が肋骨を詰まらせ、そこからかかっているケース、などがあります。
これは、その人その人それぞれの状態によって変わってきますので、一律な逆流性食道炎の治療法というのはありません。
個別のからだを、どれだけ丁寧に観察ができるかという一点にかかっていると言ってよいでしょう。
実はこれは、すべての病気や症状にわたって言えることでもあります。
それがわかりさえすれば、ほとんどのものは存外、さして難しいものではないのです。
横浜市戸塚区 整体 愉和 清水