ぎっくり腰で来られる方、けっこうありますネ。
ぎっくり腰になった瞬間は一閃、目もくらむような感じで、それこそぎっくりしちゃうわけです。
では一体、ぎっくり腰とはなんでしょう?
よく言われるのが腰のネンザということです。
たしかに炎症を持ちますと熱感が起き、痛みがキツいです。
他にも骨盤の歪みだとか、腰椎(ようつい)のズレなどと言います。
もちろん、どれも間違いではありません。
ただし、どうもクセになりがちであって、きちんと(?)定期的にぎっくり腰を起こす方がほとんどではないでしょうか。
私が診ますと、ぎっくり腰を起こす方のほとんどに共通の特徴があります。
それは、お腹が硬いということです。
しごく当たり前なんですけど「硬い」ということは、要は「縮こまっている」ということです。
「縮こまっている」ということはどういうことかと言いますと、縮こまったその分、「あちこちを引っ張る」作用がはたらくということです。
そのまんま真裏の腰椎(ようつい)や仙腸関節(せんちょうかんせつ)を引っ張るかもしれませんし、はたまた腹直筋(ふくちょくきん)を経由しますと、肋骨(ろっこつ)や肩を引っ張るかもしれない。
これをしても、お腹というのは、あらゆる症状、病気のときに診なければならない大切な箇所と言えましょう。
ときに、よく、ぎっくり腰を起こした方は、からだを前にくの字に屈ませて歩きませんか?
それは当然なのです。
お腹が縮こまって上下を引っ張ったら、折り曲げざるを得ないですよネ。
ひどいのになりますと、最初はどう動いても痛いかもしれません。
そうしたらそれは、必要があってからだが動きを八方から塞いで動けないようにしているわけでもありますから、動かない方が宜しい。
数日して動けるようになってから、しかるべき処置をすべきでしょう。
そこまで重症でない場合、数日すると痛みはなくなるかもしれません。
しかし、ぎっくり腰を起こしやすいバランスというものは厳然として続いています。
ぜひ、きちんと状況を判断し、的確な処置をすることのできる整体屋さんにかかっていただきたい。
よろしければご自分でも、お腹の硬い部分にじっと手を当てて、からだの感覚を味わってみてください。
うまくいきますと、さらに和らぐかもしれません。
これは、まず多いのが、頭部のこわばりによるテンションがお腹に及び、それが長期間お腹を引っ張り続け、それによってその状態がお腹に定着した結果というものです。
状態としては、まさにお腹が硬いということになりますが、このお腹の硬さが直接の原因と言って過言ではないでしょう。
他にも感情や精神的な面が投影されることもあるでしょうし、なにかしらの衝撃から影響をこうむることもあるかもしれませんし、からだの使い方のクセや、それら複合的なものが合わさっていることもあるでしょう。
恥骨がこわばってお腹の筋肉を引っ張っていることもありますし、それが肋骨(ろっこつ)や肩へつながっていたりしますと、腰痛と同時に肩こりや肩の痛みも併発することもあります。
このとき、いくら腰や肩を揉んだってバキバキやったって、これはどうにもなりません。
あとは、腰椎(ようつい)のこわばりからお腹に来ていることもあります(逆もまたしかり)。
この場合は、双方処置しなければなりません。
いずれにしましても原因はともあれ、お腹の硬い状態が恒常的になりますと、これはぎっくり腰を起こしやすいからだのバランスになっているということが言えましょう。
お腹を的確に処置をしますと、痛みがなくなるということのみならず、一気にからだが軽くなることもしばしばです。
それまでまったく味わったこともないような軽快なからだになったというお話も聞きます。
ぎっくり腰がなかなか治らないとお嘆きの方がいらしたら、ぜひお腹にも注目してみていただきたい。
横浜市戸塚区 整体 愉和 清水