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どんな具合にばね指・腱鞘炎になるのか

ばね指・腱鞘炎は手の指の使いすぎ?

よく仕事や作業など、使いすぎでオーバーワークになったためにばね指・腱鞘炎になったりする、と言われていますよね。

確かに、それはあると思います。
よくピアニストやキーパンチャーがなる、と言われてきました。

でも、なる人とならない人がいます。
この差はどこから来るのでしょう?
たぶん、それにはなにかヒミツがあるのでしょう。

実は、私がこれまで拝見してきた方々で言いますと、まず例外なく手の指以外に原因があります。
「手の指以外、つまり症状の出ている場所以外になにか問題があるかどうか」、これが、なってしまう人とならない人の分かれ目なのではないか。

もちろん、指のオーバーワークもありますが、それは発症のきっかけとなる以上のものではなく、その前の時点で、指に向かってこわばるようなテンションがかかっていたのです。

片手なのか、両手なのか

意外とあるのが、(程度の差こそあれ)両手とも症状の出ているケースです。

これは、両手とも同じようなムリがかかっている可能性も確かにありますが、だいたいピアノもキーパンチャーも基本右手がメインで作業をしますので、これはあまり現実的ではないように思います。

経験的にはズバリ頭部の、なにかしらのこわばりが両腕の骨(上腕骨、橈骨、尺骨)とそこに付帯する筋肉を(頭部へ、つまり上方に)引っ張っている状態が、もともとあったということです。

でもアタマ自体には、特段の違和感があるわけではありません。
しかし、他へとテンションをかけるようなこわばりが、頭部に厳然としてあるのです。

つまりもともとあった、手の動きと反対方向へのテンションに逆らって手作業するわけですから、これは徐々に徐々にムリがかかり、徐々に徐々にカタくなってゆくわけです。

これが腱や筋が炎症を起こしますと腱鞘(けんしょう)炎、硬くこわばってしまうとばね指になるといった塩梅なのです。

手の指だけをいじってもダメ

ですから、炎症を起こした部分や硬くなった部分だけをどうにかしようとしても、これはあまり効果は期待できません。
上記の場合ですと、やはり頭部は調整しないと、根本的な解決は望めないのです。

しかし片手だけに症状があるという場合などは、頭部とはまた別の黒幕が潜んでいる可能性もあります。
この場合は足であることが多く、下方から来て、腕の各骨・筋肉を下方に引っ張ったりしています。
でもこちらも、足になにか違和感があるわけではありません。
だからやっかいなのです。

ミステリーなどでも、真犯人は、もっとも犯人らしくない人ですよネ。
実は、からだでも同じなのです。
このあたりは、きちんと丁寧にからだを観察し、一見なにも悪さをしてなさそうな、誰も見てないところでほくそ笑んでる黒幕を暴き出す、これが大切です。

いかなる病気や症状でもそうですけど、この黒幕がわかればさほど難しいものではありません。

横浜市戸塚区 整体 愉和 清水