卑近な例ですが、誰しも、感覚が過敏になってしまいますと、意識が混乱してしまいますよネ。
たとえば、課せられた仕事が自分にはちょっとキツいな~しんどいな~、なんて 最初から気が重くなったりしてますと、ちょっとした予定外のことがあっても過剰に反応してしまい、言わなくてもいいことなのに、ついイライラしたしゃべり口調になったり、あげくには同僚や部下を攻撃したり、そんなことを何回か繰り返していきますと、とうとうどツボにはまってニッチもサッチもいかなくなったりしちゃいます。
貴方はそんな経験、ないでしょうか?
アレルギーっていうのは、つまるところ、それと同じようなものじゃないかと思うんです。
鼻炎になった・・、それは鼻のアレルギーだね。
ぜんそくになった、気管支炎になった・・、それは気管支のアレルギーだね。
まァそれが通常の診断になるかと思います。
ところが、なぜアレルギーになったかということについては、なにも説明していません。
つまり、なぜ過敏になり、混乱を引き起こすハメになってしまったのか、ということが重要なのではないでしょうか。
*******
あるとき、長い間ずっと鼻炎の治らない方が見えました。
私が診てみますと、原因は、子供の頃の足首のひどいネンザでした。
つまり、足首がこわばって詰まり、その詰まりのテンションが頭蓋骨の方まで及び、とりわけ鼻腔に圧迫をかけていたのです。
ですから、足首を正せば鼻炎はよくなりました。
また、横になれないくらいのぜんそくの方が見えました。
この方は幼い頃に手首の骨折があり、その骨折痕がこわばっており、それが腕の筋肉や鎖骨を通して、気管支に圧迫をかけていたのです。
ですから、手首を正せばぜんそくはよくなりました。
つまり、アレルギーになるのにも、原因があるのです。 アレルギーになったから病気になった、では説明になっていません。
アレルギーになる原因を究明して、症状との整合性のある関連づけが成されて、はじめて説明したと言えるのです。
さらには、本当の原因がわかることで、大本からの治療が合理的に、効果的に、副作用なくできる、ということです。
特筆すべきことは、過敏になり、混乱する事態になるには、どこかから引っ張られる(テンションがかけられる)ことが前提になるようです。
つまり、気管支が引っ張られれば喘息や気管支炎になり、甲状腺が引っ張られれば甲状腺ホルモンが混乱してバセドウ氏病や橋本病になり、腸骨が引っ張られれば潰瘍性大腸炎になり、生体内部システムにテンションがかかれば血液が炎症を起こし、膠原病(こうげんびょう)、リウマチになったりするワケです。
自己免疫疾患というのは、自分の免疫細胞が、自分自身を攻撃してしまうという病気です。
これもアレルギーの一種です、間違いなく過敏になって混乱している。
では、なぜそうなってしまうのでしょう。
これも要は、掛け値なしに、上記とまったく同じことです。
ときに、自分自身を攻撃している免疫細胞に向かって、 「オイオイ君、それは違うよ、やめてくれたまえ」と言ったって、相手は混乱していて、そうそうはやめてくれません。
冒頭の文章を思い出してください、貴方は自分がどツボにはまって混乱しきっているとき、ホイホイ落ち着きを取り戻すことってできますか?
なかなかできないですよネ~。。。
これは、まだ確信は持てないのですが、膠原病含め自己免疫疾患の方や難病の方は、どうも足の趾(ゆび)に通常とは異なった詰まりがある傾向があります。
この趾(ゆび)の詰まりが全身にテンションをかけ、生体システムを過敏にしていると考えますと、どうも辻褄が合ってしまうようです。
つまりこのテンションによって、からだが過敏になり、混乱をしてしまうのではないか。
ただし、ひとつつけ加えますと、足趾があるということは、頭があるということでもあります。
頭部には、生命維持装置が組み込まれています。
ですから大本に頭部の問題があって不思議はありません。
しかし頭部の歪みを、頭部だけいじってどうにかなるものもなく、頭部をほどくためには足の指(四肢の末端)の調整がどうしても必要になってくる、という次第なのです。
結果、症状そのものが全身性になるのか、個別の箇所に限定されるのか、これは特段決まった経過はありません。
しかし、その詰まりをほどきますと、かかっていたテンションが解除され、過敏さがなくなり、難病やリウマチでもよくなることを経験しました。
そういえばガンも細胞の混乱とも云えるでしょうから、その治療にも活路を見いだせるかもしれないなァとも思いますが、これがどの難病にも当てはまるかどうかは、あくまでこれからの課題です。
横浜市戸塚区 整体 愉和 清水