現在、巷を騒がせている新型コロナウイルス後遺症についてのお話です。
ただし、これはまだ数例しか拝見しておりませんので、新型コロナ後遺症に苦しんでいるすべての方が同じかどうか、まだ確定はできる段階ではないのですが、急を要している方もあると思いますので、少しく述べてみます。
近々で私が拝見した方は、主に倦怠感、また動悸・息切れ、頭痛も強く、外出もままならないという状態でした。
他に味覚・嗅覚の障害もありましたが、それは数日で自然に回復したそうです。
まず、整体的にみますと、
倦怠感というのはお腹が硬くなっている、
動悸・息切れは胸がこわばって詰まっている、
ということになります。
とりわけお腹が硬くなりますと、その硬くなったコリが、また全身にテンションをかけますので、本来持っているポテンシャルを奪われてしまうワケですね。
仮に持っている力が10だとしますと、イメージですが新型コロナウイルス後遺症の場合、そのうちの8~9を、何もしないでいても使い果たしている状態と言えます。
ということはつまり、1~2の力しか発揮できないということになります。
状態としてはお腹に力が入らない、だるさがあって動きづらい、だいたいこのような塩梅です。
なぜお腹が硬くなるか、また胸が詰まるかということですが、実は、これは頭部がこわばるからであることが典型的なケースです。
ではさらに、なぜ頭部がこわばってしまうのか、また、なぜ頭部がこわばるとお腹が硬くなるか、胸が詰まるかということですよネ。
それはまさに、こわばった頭部に胸やお腹が引っ張られるからなのです。
「こわばる」ということは硬く縮こまるということですから、縮こまった分、他にテンションをかけるワケですね。
それが胸にかかって胸が詰まる、そしてお腹にもかかって硬くなってくる・・
通常、疲労感や倦怠感、動悸・息切れの症状は、かようなことで起こります。
ですから行うべきはまさに、「こわばった頭部をほどく」ということになります。
ただし、これが新型コロナウイルスの後遺症でも同じなのかどうか、ということがネックになってくるということですネ。
結論から言えば、少なくとも私が拝見したその方は同じでした。
常連でお越しいただいている方で、新型コロナウイルスに罹りましたが、割と回復は早かったようです。
しかしその後、とりわけ倦怠感=力が入らないということで、外出ができないとのことでした。
そういったことで、遠隔治療で拝見した次第です。
反応自体は、通常の倦怠感、動悸・息切れの症状と同様のものでした。
操法後は外出もできるようになり、まずは喜んでいただいたのでよかったです。
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新型コロナウイルス後遺症について私がつとに思うことは、コロナウイルスの経過のさせ方によって古傷が呼び起こされ、さらにその問題が増幅されてアウトプットされてしまうということです。
ですので尋常ではない症状に襲われ、長いあいだ苦しむことになってしまうのです。
先ほどの方は定期的にお越しになられていましたので調整も難儀せず、即回復という結果となった次第です。
もし新型コロナウイルス後遺症で苦しんでいる方がありましたら、まずいろいろお腹をグッと押してみてください。
どこか鉄板のように、あるいは指がはね返されるように硬かったり、「ウッ」と苦しさが来るようでしたら、おそらく頭部がこわばっていると思います。
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