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整体の遠隔治療のこと

遠隔治療というテーマにつきまして、少しく述べます。

いちばん最初私は、整体はいわゆるボディワークとして、直接おからだに触れていました。
ただし、当初から押す、揉む、骨を動かすなどの行為はまったくありません。

「手を当てる」のがメインです。


整体操法に刺激は必要なし

からだには流れがあり、操法においてはこれを観察します。

通りの滞った箇所(硬結)がありますと、そこを発進源としてテンションが起こり、流れが生じるのですが、その流れの行き着いた先に不調が顕れます。
ですから不調の現れたその場所ではなく、まさに流れの最も上流である発進元の滞った箇所(硬結)に手を当ててほどいてあげます。
この、病気や症状の黒幕である発進元を特定するために、「流れの観察」というものが必要になるワケです。

かくて、こわばりがほどかれて閊(つか)えている場所が通り、からだの停滞箇所がなくなることで、病気や症状を必要としないからだとなっていきます。
ですから「治す」のではなく、「治る」ということになります。

これは肩こりでも腰痛でも内臓疾患でも、こころの病でも難病でも、なんら変わることはありません。

愉和の操法をざっくりと言えば、以上のような感じになります

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つまり作為的に外側からなにか刺激を施して治すのではなく、内側からおのずと治るように導く操法ということになります。
しかも、外的な刺激のないこの手法が、どのような形の「治す」療法よりも自然の法則に適っており、結果、驚かれるほど早い回復を見せることがしばしばです。

さらに臨床を重ねていくうち、直接おからだに触れていなくても「流れ」に沿ってさえいれば、操法は通っていくことがわかってきました。

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必要なことは外からの力でからだを変えようとするのではなく、からだが自分自身で自律的に回復の経過をたどることができるようにしてあげることなのです。

そのためには、直(じか)にさわる必要はありません。


遠隔治療について

野口晴哉さんは、「生きているからだも死んでいるからだも、レントゲンに写るものは変わらない」と言いました。
愉和法でいいますと、物体としての「BODY」ではなく「生命反応」をこそ感じ、その中にある「流れ」を観察することがキモになってきます。

結果、現在おこなっている通常の対面治療自体がおからだに触れる必要すらなくなってしまい、ゆえにお客さんに密着することもありません。
つまるところ、そこにBODYがあるかないかというだけで、対面治療でやっていることそのものが遠隔治療と変わりはないわけです。

では実際の遠隔治療の際に、どうやってそこに存在しないからだを観察し、操法するかということですが、実はこれは念頭にヒトガタを据えるのです。

そのヒトガタにクライアントさんご本人を投影し、生命反応を感じて流れを観察し、通常と同様に操法します。
そうしますとヒトガタから本体のからだまで一直線に繋がり、対面での操法と変わらずキチンと反応してくれて、みずから変化してゆきます。

あるいはこのヒトガタを、アバターと呼んで差し支えないのかもしれません。

これですと、北海道にいようとヒマラヤにいようと火星にいようと、距離はまったく関係ありません。
正直やっている私も、不思議な感覚です。

いつかもし、私のからだが動かなくなっても、また、苦しんでいる方が家から出られなくとも、遠隔治療は可能であるという事実が、私に一縷の安堵を与えてくれるのです。

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ちなみに「対面治療」と「遠隔治療」を比較して、施術効果に差はいささかもありません。
なぜならば、やっていることに変わりはないからです。
違いがあるとすれば、むしろ遠隔治療の方が雑味が取れる風情もある一方で、コミュニケーションの方法は限られる面があるということくらいでしょうか。

いままでは隠れメニューとして、ホンの一部の方のみやってきましたが今回、さまざまご要望があったのを機に、遠隔治療も正規のメニューとして始めることにいたしました。

お住まいが遠かったり、あるいは外出が難しいという方は遠隔治療の方でムリなくお受けになるのがよいでしょう。
特に、「これまでなにをやってもはかばかしくない」という方は、おためしいただければと思います。


遠隔治療の実際

要項は、以下のようになります。

まず基本は、ご本人がご自身の意思でお申込みなっていただくことが前提になります。
もしもご本人のあずかり知らない状態ですと、たとえば運転中であったり作業中であったりしますと眠くなったり、ゆるんで力が抜けてしまう可能性があり、危険を伴う恐れがあるからです
ただし、就学中のお子さまや、ご高齢等で施設に入所されている方の場合は、ご家族が代わってお申込みをしていただいてOKです。

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遠隔治療をお受けになる際ですが、いちばんリラックスできる体勢で横になっていただきます。
途中でいくらでも格好は変えていただいて構いません。
お行儀を考える必要はまったくなく、だらしなくても一向に問題はなく、お昼寝でもするくらいの塩梅で大丈夫です。

要はご本人がラクで力が抜けている状態が、いちばん操法が通りやすいのです。
途中あくびや伸びをしたり、トイレ等に立っていただいてもまったくOKです。

ただし、なにか本を読んだりスマホを見ながらであったり、作業をしながらというのはNGです。
同じ空間に小さいお子さまやペットがいるという状況も、できれば避けていただきたいところです。

途中、からだがゆるんでお休みになってしまうケースはしばしばありますので、寝てしまっても大丈夫なように布団のようなものの上で、暑さや寒さに対応しておいていただければと思います。

操法中のやりとりは、お電話かケータイのショートメール、あるいはケータイe-mailになります。
必ずケータイは音アリでつながる状態にしておいてくださいませ。

料金は初診料なしの施術料一律7000円で、お支払いは銀行振込でお願いしております。
※継続してお受けになられる場合は、どこかで纏めていただいてOKです(その場合は、日時の明記お願いいたします)。
※領収証ご希望の方は、後日お送り致します。
※ご予約の枠の取り方は「予約状況」をご覧いただき、空いている枠でお申込みいただく形になります。

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新規の方の場合、下記の三項目を事前にお送りいただきます(遠隔治療において効率的な施術を行うため、これらは必須になります)。

一、 HPの「ご利用案内」をご本人(認知症であったりご本人がお読みになれない状態の場合以外)がお読みになっていただいた旨(大切なことが書かれてありますので、どなたにもお願いしております)。

二、 病名、および症状の実際
気になる箇所だけではなく、体感できる症状、違和感すべてを書いていただきます(それぞれ関連がある可能性があるからです)。

三、 過去の心身への衝撃の記述(記憶の範囲で結構です)
- 特に小さい頃の打撲(打撲の箇所)
- 突き指(左右どの指かわかれば)
- 事故(打撲や骨折の状況)
- 骨折(どの骨か)
- (親知らず以外の)抜歯とその後の処置
- 歯科矯正(やっていた時期)
- (ご自身が生まれるときの)難産や鉗子(カンシ)、吸引分娩

これらがありましたら、ざっくりで結構ですのでその時のだいたいの年齢(前後関係の把握のため、何年前という記述ではなく、あくまで年齢でお願いいたします)と、右か左か含め、もしわかればできるだけ詳しい方が助かります。

その後操法日までに、必要に応じて質問等させていただきますので、メールのご確認をよろしくお願いいたします。

※一度でもお越しになったことのある方はご予約日までにあらかじめe-mail等で現在の症状、あるいは気になる箇所等の詳細をお知らせいただく形になります。


横浜市戸塚区 整体 愉和 清水