皮膚に出る症状というのは、おおよそは排泄と思ってよいでしょう。
ご存知の方も多いと思いますが、からだの不純物や乳酸等の疲労物質はリンパ液に乗って流され、腎臓で濾過されて、オシッコで排泄されます。 他にも、汗からも排泄されます。
ところが流れがつっかえていて、うまくリンパ液で腎臓まで運べないといった事態が発生することがあるのです。
そうしますと、からだはどうするかといいますと、ちょっと乱暴ですが、「手っ取り早く皮膚から出してしまえ!」
と、相成るわけです。
他に方法がないですからねェ。
湿疹(しっしん)や掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)、帯状疱疹(たいじょうほうしん)(ヘルペス)など、形は変われど、その本質は同様です。
ですので皮膚の症状のある箇所は、だいたいがつっかえて詰まっています。
詰まって流れが悪いところは、不要物をリンパ液に乗せて運ぶということが、やりにくいゾーンなのだと考えられます。
また帯状疱疹(ヘルペス)は、ウイルス性ということになっています。
ですから、抗生物質等の薬を処方されることが多いと思います。
しかしそういった薬剤が効かず、ジンジンした痛みが止まらなくて、それで私のところへいらした方があります。
抗生薬を処方し続けても、右腕から肩にかけてのからジンジンした帯状疱疹(ヘルペス)の痛みが和らがないということで、困惑した様子でいらしたKさん。
実はKさん、60年も前に左肩の骨折がありました。
なにか関連があるかどうか・・
拝見してみますと確かに、左肩のあたりは詰まっています。
しかし、なぜここには症状はないのか?
右肩のあたりを診ますと、確かにこちらは反対側からテンションがかかっている反応があります。
ということは、ともかくも、まずは左肩付近のこわばりをほどくことが第一番としましょう。
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あにはからんや、左肩のあたりに手を当てていますと、徐々に右側の方もゆるんできます。
それと同時に、痛みも引いていくとKさんのお話。
それではと、左の詰まりを最大限にほどけるまで手をふれておきます。
最終的には、あれだけ耐え難かったKさんの痛みが、なにかツキモノが落ちるかのようになくなってしまったとのお話。
経験的に帯状疱疹(ヘルペス)の症例はあまり多くはありませんので、どの方もこんふうになるかどうかは正直なところ、なんとも言えません。
ただ、左の詰まりがどのように右に影響を与えていたのか、私としては、これがまだ腑に落ちません。
とにもかくにもKさんはラクになったということで喜んで帰られたのですが、もう痛みがなくなってしまったからか、見えたのはその1回きりになってしまいました。
とはいえ、またいつか同じバランスになっている方が見えるかもしれません、おそらく病名や症状はまったく違うでしょうけれども。
横浜市戸塚区 整体 愉和 清水